2006年10月07日

少女

少女を卒業した彼女は、恋をしないと決めた。

自分を見失ってしまうのが恐くて。
傷つくことを恐れて。


少女時代の恋を、封印した。

何かから自分を守るように髪の毛を伸ばした。

すべてのことを振り切るために、ひたすら働いた。


働いて彼女が得たのは、お金と、人間関係。

お金はすぐになくなった。

でも、人間関係はなくならなかった。

ただ、深入りしすぎた。
仲良くなりすぎた。

恋を、した。


長く伸ばした髪の毛も、彼女を守ってはくれなかった。

振り切るための行動も、無意味だった。


彼女は、切なさを手に入れてしまった。

恋をしたことを、認めたくなかった。

でも、切なすぎた。
認めざるを得なかった。

彼女は気付いていた。
彼とは一緒にいれないことに。

彼は2ヶ月後、この地を離れる。


やっぱり恋は、切なかった。


posted by 春花 at 00:30| ロンドン ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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